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〜開催報告〜 日本臨床歯科学会 合同例会 in 広島 

〜〜開催報告〜〜  2022年12月15日 追記

20221126日、27日第8回日本臨床歯科学会(SJCD)合同例会が広島国際会議場にてハイブリッドで開催された。

(現地+ライブ配信:400名強)

4年ぶりの開催とあって、全国から多くの会員の方が参加された。また今回、日本補綴歯科学会(JPS)との連携ということもあり補綴歯科学会会員の先生方も参加され現地は非常に活気に溢れていた。

まずはじめに大会長の広島支部支部長、川本亨先生、続いて日本臨床歯科学会理事長の山﨑長郎先生、そして日本補綴歯科学会会長の馬場一美先生の挨拶で合同例会はスタートした。2020年開催予定であったがコロナ禍で2年間の延期を余儀なくされ広島支部の先生方は非常に厳しい状況の中で準備を進めていたようだ。

東京支部代表

「Comprehensive treatment for maxillofacial problems」   上野 博司先生

1日目の2人目に我らが東京支部の上野博司先生が登壇した。

演題は「Comprehensive treatment for maxillofacial problems」で座長は木原敏裕先生。臼歯欠損の反対咬合症例で非常に難易度が高い症例であった。インプラントポジションや矯正における基準を作るのが難しい中、頬骨歯槽稜中点を参考に上顎6番のポジションを決定しインプラント埋入を行い、バーティカルストップを確立。その後インプラントをアンカーとしてアンテリアガイダンスの確立のために矯正治療を行った。プロビジョナルレストレーションも1st3rdまで作製し、大変複雑な症例の素晴らしい仕上がりに患者さんも大変満足されていた。

続いて座長が小林守先生、伊藤雄策先生、鈴木真名先生のもと各支部の先生方が発表を行い、大盛況のうちに1日目が終了した。

その後、場所を移しての意見交換会も多いに盛り上がった。

東京支部代表

 「上顎側切歯の先天性欠如・ガミースマイルを伴う骨格性Ⅲ級開咬症例」 綿引淳一先生 

初日の熱気が冷めやらぬなか、

2日目がスタートした。

東京支部の綿引淳一先生が2人目に登壇、演題は「上顎側切歯の先天性欠如・ガミースマイルを伴う骨格性Ⅲ級開咬症例」で

小濵忠一先生が座長のもと始まった。デュアルインサイザルプランニングにて診査診断を行い、オープンバイト、ガミースマイル、骨格性Ⅲ級と盛りだくさんの問題点のある患者を矯正治療、O-PRO(演者自身が2020年にPRDに報告した矯正治療に最適化された歯周再生術)で対応した。また欠損部に対してはインプラント手術を行い、上顎前歯部の審美的な問題に対してはラミネートベニアで改善し、とてもハイレベルな治療を行なった。

その後土屋賢司先生に座長が代わり、各支部の先生方の素晴らしい発表が続いて行われ、最終演者まで熱いディスカッションが続いた。

そして最後に山﨑長郎理事長と馬場一美会長の特別講演が行われた。山﨑先生からはエアーウェイに関わる症例の提示と、馬場先生からは当学会との関わり方や論文や臨床研究についての講演をされた。今後の日本臨床歯科学会と

日本補綴歯科学会との連携が楽しみな内容であった。

その後表彰式に移行。今回の広島大会も各支部の発表者は皆非常にレベルが高く、

採点者の先生方もかなり点数が僅差だったようで大変悩まれたようだ。

表彰者は以下の先生方であった。

第1位 綿引淳一先生、第2位 関喜英先生、第3位 林宏規先生、MIP 上野博司先生、

広島賞 菊池大輔先生、論文賞 関喜英先生。

最後に副理事長の本多正明先生より、コロナ禍で大変な中準備をした広島支部の先生方に感謝して、

閉会の言葉とした。

次回は2024年10月26日、27日に名古屋の地で開催予定である。広島に続き白熱した合同例会が開催されることを期待している。

文責:日本臨床歯科学会東京支部広報委員会

     望月力,中野忠彦.山口宜伸


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