2024年度 第1回ステップアップミーティング・懇親会のご案内
☆☆ Society of Japan Clinical Dentistry ☆☆
日本臨床歯科学会 東京支部
2024年度 第1回ステップアップミーティング・懇親会のご案内
~対話型ステップアップミーティングを実施します!~
厳暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
来る2024年9月1日(日)に『日本臨床歯科学会東京支部第1回ステップアップミーティング』を開催する運びとなりましたのでご連絡申し上げます。
今回のステップアップミーティングの教育講演は皆様から多くのご要望をいただいておりました加部聡一先生(日本臨床歯科学会東京支部理事)にお願いしています.加部先生は皆様ご存じの通り特に補綴治療に精通されており,今回は『支台歯形成』について基本的な内容から分かりやすく講演していただく予定です.
一般講演には中川裕貴先生,山本賢先生,小川大輔先生がそれぞれご登壇されます.今回の一般講演では参加者の皆様に発表症例を通じて,より理解を深めてもらうべく趣向を変え『対話型のディスカッション』にて進行させていただきます.すなわち,一方的な講演でなく皆様にも発表症例を考えていただく時間を設けながら会場全体で症例を多角的に捉えていくようにいたします.
また,コロナの影響で開催が見送られてきた本会後の懇親会を開催することとなりました.職種を問わず会員同士の積極的な交流を通じ,親睦を深める楽しく有意義な時間となれば幸いに存じます.
ステップアップミーティングを通じて皆様の日々の臨床のステップアップにつながれば幸いと存じます.歯科医師のみならず技工士・衛生士の皆様にも有意義な講演となっておりますので,お誘い合わせのうえ是非ご参加いただけますようお願いいたします.
【日時】 2024年9月1日(日) 受付開始9:30~
〈本会〉 10:00~15:00
〈懇親会〉 15:00~17:00
【会場】 〈本会〉
御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター HALL EAST
〒101-0062東京都千代田区神田駿河町4-6 TEL 03-6206-4855
〈懇親会〉
御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター テラスルーム
〒101-0062東京都千代田区神田駿河町4-6 TEL 03-6206-4855
(アクセス) https://plaza.solacity.jp/access
【開催形式】 現地開催のみ(事前予約制)
※WEBによるライブ配信はございませんのでご注意ください!
【プログラム】
9:30~ 本会受付開始
10:00~10:10 開会の辞
10:10~11:25 教育講演
加部聡一 先生(加部歯科医院)
生物学的支台歯形成の基本
11:25~12:15 一般講演1
中川裕貴 先生(岩本町デンタルクリニック)
トリートメントプランニング 皆様ならどうしますか?
~33歳男性 前歯部破折 インプラント?ブリッジ?~
(座長)長谷川幸生 先生
12:15~13:25 賛助企業挨拶・昼休憩
13:25~14:15 一般講演2
山本賢 先生(やまもとデンタルオフィスふじみ野)
前歯部審美修復治療に歯周形成外科を用いた一症例
(座長) 栗原一雄 先生
14:15~14:55 一般講演3
小川大輔 先生(一番町小川歯科クリニック)
咬合の乱れを有する患者へのアプローチを考える
Approach to patients with disturbance of the occlusal plane
(座長) 中村茂人 先生
14:55~15:00 閉会の辞
15:00~17:00 懇親会
※進行の都合上,記載した時刻と多少の差異が生じる可能性があります.ご了承下さい.
【参加費】
<本会>
東京SJCD正会員:無料
他支部正会員:(Dr)10,000円 (Dt・Dh・その他)5,000円
準会員:(Dr)30,000円 (Dt)15,000円 (Dh・その他)9,000円
今回の参加ポイントは5P,発表ポイントは15Pです.
<懇親会>
東京SJCD正会員: 3,000円
他支部正会員 : 3,000円
準会員 : 3,000円
注:懇親会は本会参加者のみ参加することができます.
懇親会のみの参加はできません.
【参加方法】
〈本会〉
・参加は事前予約制となります.
・参加申し込みが完了した方は,当日9:30より会場にて受付いたします.
・受付にて会員マイページにあるご自身のQRコードをご提示してください.
※2024年度の年会費を決済されていませんとQRコードの読み取りはできません.
・申し込みされていない方のご入場はお断りします.
・申し込み決済後のキャンセルは致しかねます.
※現地参加申込みが完了しているかのご確認はマイページでできます.
〈懇親会〉
・参加は事前予約制(当日申込可)となります.(参加は本会参加者に限らせていただきます)
・受付にて会員マイページにあるご自身のQRコードをご提示してください.
※2024年度の年会費を決済されていませんとQRコードの読み取りはできません.
・申し込みされていない方のご入場はお断りします.
・申し込み決済後のキャンセルは致しかねます.
※現地参加申込みが完了しているかのご確認はマイページでできます.
【申込方法】下記会員ログインURLよりお申し込み下さい。
※2024年度の東京支部年会費をお支払いがされていない場合、システム上2024年度
学会イベントや例会・分科会に参加出来ません。ご注意下さい。
※詳細については今後変更される可能性もございます。
最新情報につきましては逐次、東京SJCD公式HPにてお知らせ致しますので
各自ご確認ください。
– 教育講演 –
生物学的支台歯形成の基本
○加部聡一
加部歯科医院
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-2-1 九段中央ビル2F TEL 03-3261-1569
【略歴】
1999年3月 東京歯科大学 卒業
2001年3月 東京医科歯科大学 第二補綴科専攻過程 修了
2001年4月 (医)英知会 あいはら歯科医院 勤務
2004年5月 加部歯科医院 副院長
【所属学会】
日本臨床歯科学会・日本口腔インプラント学会・日本顎咬合学会
■抄録
支台歯形成が修復治療において重要な手技で,治療結果に大きく影響することに異論はないと思われる.また精密さを求められる不可逆的な処置であり,硬組織と軟組織の繊細な接面をデジタルデンティストリーやAIで自動化できることは今後も不可能であろう.
良い支台歯形成は,原理原則を守った上でしか達成されないと言われて久しい.2012年にHerbert T.Shillingburg,Jrは著書で以下の5項目にまとめている. 1.歯質をできる限り保存し歯髄に不可逆的なダメージを与えないこと 2.維持・抵抗形態が付与されていること 3.修復物の耐久性を考慮すること 4.正確で明瞭なマージンフィニッシュを得ること 5.歯周組織を保護すること
これらを実践するためには,形成の仕方だけでなく歯周組織,マテリアル,補綴設計などの様々な知識を集約し臨む必要がある.
本講演では,生物学的支台歯形成の実践に必要な知識の整理と,実際のケースごとにどの様に考え治療を行ったかを供覧させていただく.また,マテリアルの進化により,どう変わりつつあるかについてもディスカッションしたい.本講演とディスカッションが,少しでも皆様の診療の一助となれば存外の喜びである.
本講演に利益相反はない.
– 一般講演1 –
トリートメントプランニング 皆様ならどうしますか?
~33歳男性 前歯部破折 インプラント?ブリッジ?~
○中川裕貴
岩本町デンタルクリニック
〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-5-2 合人社東京秋葉原ビル201 TEL 03-3865-5838
【略歴】
2018年3月 鶴見大学歯学部卒業 同大学にて一年間臨床研修
2019年4月 岩本町デンタルクリニック勤務
【所属学会】
日本臨床歯科学会
■抄録
いかなる症例においても大事なのは診査診断,治療計画だと思われる.
全顎的な治療はもちろんのこと部分的な治療においても問題点を精査したうえでの治療計画が大事になってくる.また患者さんのライフステージや時間,金銭面なども考慮しなくてはならない.
今回発表させて頂く症例は外傷により破折を起こした前歯に対し治療を行なった症例である.
初診時33歳という年齢や費用面の制約もあることを考慮しながら,今後再介入となったときに対応できるように,今回は段階的な治療計画を立案し治療を行なった症例を供覧頂き,皆様と治療計画についてディスカッションしたいと思う.
本講演に利益相反はない.
– 一般講演2 –
前歯部審美修復治療に歯周形成外科を用いた一症例
○山本賢
やまもとデンタルオフィスふじみ野
〒356-0022 埼玉県ふじみ野市長宮1−2−1-1F TEL 049-293-1191
【略歴】
2011年 日本大学歯学部卒業・同付属歯科病院研修診療部勤務
2012年 東京都港区 とがし歯科医院勤務
2017年 東京都葛飾区 鈴木歯科医院勤務
2021年 やまもとデンタルオフィスふじみ野開業
【所属学会】
日本臨床歯科学会・日本顕微鏡歯科学会・有床義歯学会
■抄録
前歯部審美修復には,修復物だけでなく,その周囲の軟組織の調和も要求されるのは言うまでもない.その調和を得るためには,補綴修復,歯列矯正,広義な外科的アプローチがあり,それらが複雑に関わってくることも少なくなく,症例によって適した補綴前処置を応用することが重要である.
患者は,41歳女性,前歯部に装着された3ユニットブリッジの審美的改善とポンティック部への食片圧入の改善を求めて来院した.インプラントと矯正治療は患者に受け入れてもらえなかったため,制限のある中,欠損歯部並びに隣在歯への長期的予知性の堅持のため,歯周形成外科を行なった後,3ユニットブリッジにて修復を行なった.
反省点も多い症例ではあるが,先生方のご意見をいただき,今後の臨床に活かしていきたいと思う.
本講演に利益相反はない。
– 一般講演3 –
咬合の乱れを有する患者へのアプローチを考える
Approach to patients with disturbance of the occlusal plane
○小川大輔
一番町小川歯科クリニック
〒102-0082 東京都千代田区一番町6-1 ロイアル一番町1F TEL 03-6256-8803
【略歴】
2008年 明海大学歯学部 卒業
2009年 医療法人社団裕正会 勤務
2017年 土屋歯科クリニック&ワークス 勤務
2018年 一番町小川歯科クリニック 開業
【所属学会】
日本臨床歯科学会
■抄録
セファロ分析は以前,主として矯正医の診断時に用いる物であったが,昨今,全顎治療を行っていく際の術前診断にセファロ分析は欠かせないものとなっている.歯列が崩壊した症例や咬合関係に不正がある症例など現在の歯列が参考にならない場合に,顎骨を基準にする事で治療計画立案時のスターティングポイントとして参考になり,治療のゴールを具現化できるツールとしてセファロ分析を用いている.
患者は60代女性,前歯の審美回復と全顎的な治療を主訴に来院された.今回SJCDの診査診断のフローチャートに沿って診断をしていく中で,咬合平面の乱れが原因で咬合崩壊が起きて来たと考えた.そこでセファロ分析からフェイシャルタイプを決め,そこから咬合平面を設定し,治療を開始した.患者は全身疾患があり,治療方法に制限はある中で部分矯正を用い,咬合回復を目指した症例である.
本講演に利益相反はない.