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【開催報告】2023年度 第2回 ステップアップミーティング ~Competition For Nagoya~

2023年度日本臨床歯科学会東京支部

     第2回『ステップアップミーティング』

 202424()10:00~日本臨床歯科学会東京支部、2023年度第2回ステップアップミーテングが御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター2F HALL EASTにて開催された。小雪がちらつく天気の中、会場は多くの参加者や賛助企業各社が集まり、コロナ禍明け最初の『完全ライブ開催』となった。

 

 司会を李昌弘先生、開会挨拶を西山英史副会長のもと行われた。西山先生は、”SJCDを支えてくださった協賛企業各社への感謝・お礼”を話し、「SJCDというのは、人と人とが顔を合わせ、触れ合って、意見をぶつけ合って、励まし合って、個々が成長してきたグループ。世の中がオンラインなどに変化するかもしれないが、我々はSJCDの醍醐味を大切にこのスタイルを崩さずにみなさんと成長していきたい」と語り、挨拶とした。

 今回のステップアップミーティングの演者は、2年に1度開催する合同例会(2024.10.26~27@名古屋)における東京支部代表選考も兼ねられているため、緊張感漂う中、活気あふれた質疑応答もあり、参加した会員はスマホ(QRコード)から各演者のプレゼンを真剣に評価した。

以下9人の会員発表が行われた。

一般講演1  

 町田真吾先生(荻窪ツイン歯科医院)

   「咬合再構成におけるインプラント 治療の戦略  審美・機能・安定性を目 指した一症例」

(座長:中村茂人先生)

       

一般講演2

 山口宣伸先生(山口よしのぶ歯科医院)

   「上顎多数歯欠損にインプラントを用いて咬合再構成を行なった症例」

 (座長:中村茂人先生)

 

一般講演3

 小林豊明先生(五大歯科)

 「下顎骨に左右差がある患者に対して審美修復治療を行った一症例」

  (座長:加部聡一先生)

一般講演4

 川手良祐先生(川手歯科医院)

  「臼歯部欠損に対しインプラントを 用いて咬合再構成した症例」

 (座長:加部聡一先生)

一般講演5

 杉山達也先生(杉山歯科医院) 

  「変形性顎関節症の患者に対して咬合再構成を行った症例

 A case of occlusal reconstruction with temporomandibular disorders

   (座長:吉田茂治先生)

一般講演6

 荻原太郎先生(グランメゾンデンタルクリニック) 

  「ボンデッドレストレーションを活用したフルマウスリコンストラクションにより審美的改善を図った一症例」

 (座長:栗原一雄先生)

一般講演7

 高山祐輔先生(新百合ヶ丘歯科)

  「全顎的咬合機能回復と前歯部審美障害の改善を図った症例」

 (座長:栗原一雄先生)

一般講演8

 武川泰久先生(BiVi歯科クリニック) 

  CANTを伴う骨格生Ⅱ級の審美障害に対し包括的治療で対応した1症例」

   (座長:河合竜志先生)

一般講演9

 中野忠彦先生(NAKANO DENTAL

  「包括的歯科治療により審美・機能的改善が認められた症例」

 (座長:河合竜志先生)

発表はSJCDチャートに沿って、「インプラント」、「デジタル」、「ボンデットレストレーション」、「審美」、「歯周形成外科」を主軸とした『包括的歯科治療』・『咬合再構成』の症例であった。

 今回のステップアップミーティングは、これまでのコンセプトは維持した上で演者の先生を若手の先生だけでなく幅広く募集し、コンペティションも兼ねていたため、発表準備も大変であったと思う。どの先生が選ばれても全国で競える症例であった、東京支部の層の厚さを感じた。内容の濃い20分×9症例、熱気に包まれた時間であった。彼らが今後の東京SJCDを引っ張っていくこととなるであろうし、そうなることを期待する。

最後に、ステップアップミーティング委員長武川先生から閉会の挨拶があった。武川先生もまた、”協賛企業各社への感謝・お礼”を話し、12年前、ご自身が初めてSJCDでプレゼンテーションをした際、土屋賢司顧問にかけられた『発表したことが一番勉強になる、お前が一番成長したんだ、だから続けるんだ、頑張れ』という言葉に感銘を受けた話しをした。そして、今回初めて発表した先生達や会場に参加した若い先生達にSJCDで勉強することの素晴らしさを丁寧にそして情熱的に語り、閉会となった。

(あとがき)

 荻原先生が講演中、『今の時代、確かにSNSは若年層への影響力を持つ時代となっていて、利用できる情報量も非常に多い。しかし、断片的なものも多く、ましてや治療計画を学ぶことはできない。私はSJCDに所属し、発表して正してもらうことで、私は歯科医師として向上しているのだと感じている』と語っていた。いい話であった、診査・診断・治療計画の大切さスタディグループの良さを再認識させられた。会員のみなさんとも共有できたら、幸いである。次回も会場でお会いしましょう。

                       

文責:日本臨床歯科学会東京支部広報委員会 高島浩二 小川大輔 .山口宜伸

 


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