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【開催報告】日本臨床歯科学会 東京支部 ハイジニストミーティング

〜〜詳細〜〜

日本臨床歯科学会 東京支部 

認定衛生士臨床技術向上講習会

日時:2024年7月7日(日)10:00~14:00

場所:お茶の水ソラシティ カンファレンスセンター Terrace Room

形式:現地開催+Zoomウェビナー(ハイブリッド方式)

講演:

萬田久美子先生

教育講演 「歯周ポケット鑑別ガイド」

主催:ハイジニストミーティング委員会

協賛:

・クラレノリタケデンタル株式会社

・コアフロント株式会社

Ivoclar Vivadent株式会社

クインテッセンス出版株式会社

出席者:101名


〜〜開催報告〜〜

2024年7月7日(日)日本臨床歯科学会(以下SJCD)東京支部 認定衛生士臨床技術向上講習会 ハイジニストミーティングが、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにてハイブリッド形式で行われました。また今回は、後日オンデマンド配信で講演内容の視聴を可能にするという、ハイジニストミーティング初の試みとなりました。富施博介先生(SJCD東京支部理事)による開会挨拶の後、司会の成瀬千絵美氏(浜田山インプラントセンター山中デンタルクリニック)による講師の紹介があり、萬田久美子先生が御登壇され教育講演がスタート。セミナータイトルは「そのポケットは本当にSRPが必要ですか?」と題され、萬田先生の著書「DHとDRのための歯周ポケット鑑別ガイド」の内容を軸に進められました。

萬田先生が今回のセミナーテーマを“知識は患者を救う”とした理由を、自身の母親が患ってしまった病気の兆候に対しての知識不足を痛感された事がきっかけだと話して下さいました。医科との分野は異なりますが、同じ知識があれば口腔内を診る目が変わるので、無意識で診られる様になるまで繰り返し学ぶ必要があるとのこと。ライフステージに応じて診療方針を変えられるよう、多角的な視点で診る眼を養う必要があると繰り返されました。

 第1・2部は、エンドぺリオ、セメント質剥離、歯根破折、咬合性外傷症例について。歯周ポケットの経時的変化をどの様に気を付けるのか、それらの兆候や好発部位・好発年齢がある事や、DHが使えるエンドぺリオ分別チェックリスト、またその際に使用するインスツルメントのこだわりや、診査を確実にする為の小テストも行われ、各症例ごとに丁寧に教えて下さいました。そして最後に各病変の臨床所見や兆候・特微を知る事で、問題を早期に発見する事が出来ること、また最終的に診断を行うのは歯科医師であるため、様々な情報を正確に歯科医師に伝達することが大切だとまとめられました。

 第3部はSRPについてのディスカッションタイム。萬田先生が出された①SRPの手順はどの様に決定する?②シャープニングで刃がつかない時の原因は?③症例で考えるSRPスケーラーの選択は?などの質問を、各班に別れたDR・DHが意見を出し合って発表し、それに対して萬田先生の答えが返ってくるという、各々が持つ知識の再確認と新たな発想が得られる有意義なディスカッションとなりました。

その後の質疑応答でもQ:エンドぺリオ治療が終わってからのリコール期間は?

Q:スケーラーの形態修正のやり方は?など、その他沢山の質問が寄せられ、

セミナー参加者の学びの意欲を感じた大変有意義な時間となりました。

最後に閉会の挨拶を森聖之介先生(SJCD東京支部)が話され、明日の臨床から使える情報が沢山詰まった萬田久美子先生の講演が終了しました。

※次回2025年度ハイジニストミーティングは8月31日(日)の予定です。より多くの方々のご参加をお待ちしています。    

SJCD東京支部ハイジニスト委員会長田房子


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