歯科スタディーグループ東京SJCD

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2010年度 東京SJCD第3回例会のご案内
 

寒さが厳しくなり、街では、色とりどりのクリスマスイルミネーションが見られる今日この頃、会員の皆様方いかがお過ごしでしょうか。今年度第3回東京SJCD例会では、東京SJCD30周年特別講演会が行われます。東京SJCDを代表する8人の先生方にご登壇いただくことになりました。SJCDを生みの親とする名誉顧問R.Kim先生から知識と技術を習得された素晴らしい先生方ばかりです。当日は、SJCDの基盤は今そこにありと、様々な方向からの多種多様にわたる貴重なご講演となることでしょう。また、翌日は、SJCDインターナショナル主催の講演会も行われます。 会員の皆様方奮ってご参加ください。

 

日時 : 2011年3月5日(土)10:00〜17:30  受付開始 9:30
会場 : 都市センターホテル/コスモスホール3F
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-4-1  TEL 03(3265)8211


 
10:00〜 会長挨拶
10:10〜10:40 茂野啓示先生
「Multi-Disciplinary Sequential treatment planning」
-学際的な連携に基づく、順序立てた治療計画の立案-
10:45〜11:15 土屋覚先生   「The Functional Esthetic Restoration」
休憩15分  
11:30〜12:00 小濱忠一先生
「インプラント間の歯間乳頭に対する外科的・補綴的治療戦略」
(Surgical and prosthetic strategies for inter implant papillae)
昼食  1時間30分  
13:30〜14:00 土屋賢司先生  「Comprehensive treatment strategies for complex restorative patients」
14:05〜14:35  寺西邦彦先生 「日常臨床におけるDigital Technologyの活用」
14:40〜15:10 土屋和子先生  「Dr.Raymond L Kim から学んだ人生と仕事」
コーヒーブレイク30分  
15:40〜16:10 日高豊彦先生    「Guidelines for Aesthetic Peri-implant Gingival Tissue」
16:15〜16:45 鈴木真名先生    「Solutions to Soft Tissue Recession around Implant」
16:50〜 総合ディスカッション
17:20 閉会の辞
18:00 パーティー会場開場
18:30 パーティー開始 


                                                    

 
「Multi-Dsiplinary Sequential treatment planning」 -学際的な連携に基づく、順序立てた治療計画の立案-
北山茂野歯科医  茂野啓示
 
 1980年代始めに「S.J.C.D.:Society of Japan Clinical Dentistry 」という名称を、今は亡きDr.Raymond Louis Kim より戴き、以来30年という年月を経て、スタディクラブ、(東京,大阪)S.J.C.D.は現在に至る。我々がS.J.C.D.を組織して以来、Basic Data Gathering & Problem List Making:基礎資料の収集及び問題点の拾い上げを行い、さらに順序立てた治療計画を行うという、日常臨床における重要なプロセスについて、学び、啓蒙し、その項目や、表現方法等を随時、改良し現在に至っている。このプロセスを励行することが我々「S.J.C.D.」の目指すところであり、またこのことにより、誰もが平易に共通言語及び表現を用い、症例の検討を重ねることができ、臨床レベルを向上させるための研鑽を行って来られたのではないかと思う。  近年、診査機器の発達により、診断精度が上がり、(C.T.やM.R.I.などの歯科への積極的な応用)また治療機器や治療術式にも格段の進歩が見られ、(Cad/Cam の応用、治療材料の向上)複雑な治療の必要な症例に、積極的に取り組めるようになってきたように思われる。  今回、長期症例の呈示による、順序立てた治療計画の可否、及びここれからの歯科治療に不可欠な診査法や、治療の方向性などについて話したいと思う。
 
 
「The Functional Esthetic Restoration」
DENT CRAFT STUDIO 土屋覚
 
 修復歯科、審美修復歯科を考えるとき、生物学、構造学、材料学、機能性、審美性、予知耐久性など多角的視点、さらに臨床経験的観点を加え構築することが必要である。エビデンスベースと伝われて久しい、研究者、先人達が残してけれた数々の数値、クラシフィケーションは、我々に多くの安心とヒントを与えてくれた。しかし臨床現場はひとつとして同じものはない、さらに歯科修復における造形は、形態、色調に関わる重要な要素となる表情、雰囲気、好み、調和、など感性が必要とされ数値や言葉には置き換え難く、誰もができる分野でないことは臨床家の知る所であろう。
チームアプローチ、インターディシプリナリーアプローチにおいて補綴、修復あるいは矯正治療を行うとき歯牙形態再現の専門家である我々テクニシャンはどのような役割をすべきなのか、今回はデントフェイシャル デントジンジバルコンプレックスについて実際の症例をもとに考えてみたい。
 
 
インプラント間の歯間乳頭に対する外科的・補綴的治療戦略
(Surgical and prosthetic strategies for inter implant papillae)
小濱歯科医院 小濱忠一
 
 審美領域においてもインプラント治療は積極的に応用され、かつ良好な臨床結果を獲得できるに至っている。しかし、単独歯欠損に比べてインプラント間の歯間乳頭の再建に関しては、インプラント周囲組織の生物学的要因や術後評価からも限界があることが示されているのが現状である。とはいえ、様々なリスクファクターに対応するための最適な外科・補綴的治療戦略を選択・決定することは、治療ゴールの達成には不可欠である。
本講演では、まず術後経過症例から考慮すべきリスクファクターを解明する。さらに、それらに対する考察を行い、現在推奨されているプラットホームシフティングの有効性、アバットメント 及び上部構造に付与すべき形態について解説したい。
 
 
Comprehensive treatment strategies for complex restorative patients
土屋歯科クリニック&WORKS 土屋賢司
 
 修復治療を成功させる上で重要なことはその目的、いわゆる失われた審美性および機能性の回復であり、かつ構造力学、生物学的恒常性においても満足させることである。 かつこれが永続的であり、予知性のあることが患者にとってもわれわれ歯科医師にとっても望ましい結果となる。
これらを獲得するためには診断力と治療計画の立案能力は言うまでもなく歯列不正、欠損、顎位異常などさまざまな問題点が複合しているケースにおいては補綴医、矯正医、口腔外科医、歯科技工士等、各分野の専門家がチームを組み、包括的治療戦略を立案したうえで治療を行うことが高いレベルでの成果を獲得することを可能にすると考える。 最終ゴールのイメージを共有しながら最終補綴物を装着する補綴医がしっかりとそれをディレクションできる手腕をもつことが重要であろう。 今回このような観点から症例を提示し、その論理と解決法を説明したい。
 
 
日常歯科臨床におけるDigital Technologyの活用
寺西歯科医院 寺西邦彦
 
 最近20年間の歯科における治療機械の技術革新には目を見張るものがある。レーザーに始まり、マイクロスコープ、CTそしてCAD/CAMとそれらのテクノロジーの進歩には驚かされ、日常診療においても多くの効果を上げられるようになってきた。数年前に山崎長郎先生が「これからの歯科三種の神器はCT,マイクロスコープそしてCAD/CAMだ」おっしゃった通りの時代が到来したといえるであろう。
特に歯科用CTの登場は、それまで、X線写真、プロービング・データ等の二次元的データを分析し、治療対象物である歯根、根管そして骨等の立体的イメージを頭の中で構築し、診断そして治療を行ってきた従来の歯科治療を一変させる感がある。歯科用CTの活用というとインプラント臨床における術前診断、治療計画のためにあると思われがちであるが、それ以上に日常歯科臨床における、診断において大きな役割を果たすものと言えよう。  そこで今回は「日常歯科臨床におけるDigital Technologyの活用」というテーマで現在演者が行っている歯科用CT等Digital機器の活用法について、症例を交えながら述べさせていただきたいと思う。
 
 
Dr .Raymond L Kim から学んだ人生と仕事
(株)スマイルケア 土屋和子
 
 悩んだ時、迷った時・・・あなたはどうしますか?
私は聞きます。「Kim先生、私はどうしたらいい?」
目を閉じて静かに、Raymond Kim先生の姿を思い出す。彼の眼鏡の奥のまなざし、細い指、白髪交じりの髪・・・しぐさ・・・  そして、語られた多くの言葉。そうしているうちに、私は冷静さを取り戻す。
私は24歳の時、1年間アシスタントとしてKim先生の仕事を手伝った。彼のアシスタントは4年間の臨床経験をもっても簡単ではなかった。チェアーサイドで作る1本のプロビジョナルクラウンの形成に長い時間が掛る。私がすることは先生の手元にエアーを掛けること。しかし、エンジンの回転数によってそのエアーの強弱をつけなければいけない。当時の補綴装着セメントであるエリートセメントの錬和にOKが出されたのは、半年も経った頃だった。冷やした厚さ1センチ以上もあるガラス錬板の上で、粉と液をどう錬和させるか・・・何度も何度も失敗を繰り返し泣きながら練った。 私が彼から学んだのは“人生と仕事”だった。 SJCD30周年にあたり、最高顧問である 故Dr.Raymond L Kim から学んだいろいろなことをお話しさせて頂きたいと思います。
 
 
Guidelines for Aesthetic Peri-implant Gingival Tissue
日高歯科クリニック 日高豊彦
 
 P.I. Branemarkにより始められた骨性結合型インプラント(osseointegration implant)および各インプラント製造メーカーの開発努力は、欠損修復治療が必要な患者と治療を行う歯科医療従事者に多くの恩恵を与えている。 しかしながら、審美的に患者の希望とは異なる結果や、術者の予想しなかった結果を呈する症例が増えていることも事実である。また、審美部位におけるインプラントには様々なアプローチ方法やインプラントの形態が報告されているが、それらの報告は臨床においても果たして真実なのであろうか。本講演では、インプラントによる修復治療において、本当に守るべきルールは何なのか、臨床例を提示して解説したい。
 
 
「Solutions to Soft Tissue Recession around Implant」
鈴木歯科医院 鈴木真名
 
  インプラント治療が一般化し、広く用いられるようになった事は非常に望ましい事である。しかし、一方で決して少なくない人達が自身の受けたインプラントに不満を持っているという現状がある。それは審美ゾーンへインプラントが安易な考え方で広く使われるようになった事が様々な問題を引き出す結果となり、審美性への不満といった形で現れてきたと考える。
  現在、インプラント治療による審美性の獲得といったテーマで雑誌、講演などでどのようにしたら安全な審美インプラント治療が可能になるのかといった内容をKoisのリスクファクターを取り上げた文献などから発表されているが、失敗したケースに対しての対処方についてはあまり多く報告されていないのと同時に確立されていない。よって今回、インンプラント周囲軟組織の退縮がインプラント治療後に起こってしまったケースに対する対処方のひとつとして、結合組織移植を用いた解決法を提示し考察したい。
 
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