「上下顎で異なる支持様式の補綴設計を用いて治療したフルマウスリコントラクションケース」 綿引淳一先生
今回ステップアップミーティングの3人目として綿引淳一先生により「上下顎で異なる支持様式の補綴設計を用いて治療したフルマウスリコントラクションケース」と題して咬合をメインテーマに発表された。 多数歯欠損がある患者に対しSJCDチャートに基づき基礎資料収集を行い、かつセファロや筋電図を用いて咬合高径を審査、咬合機能の側方運動の審査、咬合器上での咬合平面の審査を丁寧に行っていた。上顎は通法に従い7本のインプラントを埋入しフィックスブリッジとしたが諸事情により下顎においてはインプラント支持のオーバーデンチャーを採用しており、基本的には粘膜支持様式である旨をふまえ技工士と連携をとり吸着に優れている義歯を製作していたのも素晴らしい。患者の病気等の理由によりまだファイナルレストレーション治療途中ではあったが非常に丁寧な治療をしており現段階では良くまとまっていると思う。 |