歯科スタディーグループ東京SJCD

会員サイト ログイン
東京SJCD 新規会員登録はこちら
活動報告申請フォーム
例会/分科会無料参加申込書
友だち追加
東京SJCD公式アカウント Facebook
東京SJCD公式アカウント Instagram
 
 
 
 

2014年3月30日に、御茶ノ水ソラシティにて第2回ステップアップミーティングが開催されたので、ご報告致します。

 
「フルマウスリコンストラクションの診査、診断にCAD/CAMを用いた症例」安藤昇廣 先生
 

「フルマウスリコンストラクションの診査、診断にCAD/CAMを用いた症例」安藤昇廣 先生

今回安藤昇廣先生は、臼歯部咬合崩壊を伴った前歯部審美障害の主訴の患者に対する診査診断治療計画までをご発表された。臼歯部バーティカルストップの喪失とともに前歯部の切端咬合も認められ、中切歯切縁の位置、咬合高径、歯列のアーチ、カップリング等まさに咬合再構成においてどのように処置していくのかを問診やあらゆる診査資料によって決定して行かなければならない難しい症例であった。

また、パネルディスカッションとして松尾先生と李先生からの参考症例ご提示の上で、会場も含め資料収集のタイミング、ワックスアップの注意点、顔貌写真の見方、セファロの見方、インプラントのためのCT撮影のタイミングなど多くのご意見をいただき、安藤先生とともに私達も大変勉強になった。

安藤先生の資料収集にかける思いや学びたいという熱意が伝わり、将来がとても楽しみな先生であると感じた。

ステップアップ委員 中村 茂人
 

「外傷後、接着性ブリッジを用いて前歯部補綴修復を行った症例」 長谷川幸生 先生

患者さんは37歳女性。外傷で緊急来院された。11のhopelessにより抜歯をされ、発表は上顎前歯部単独歯欠損についてであった。患者さんは歯を削りたくない。しかし、インプラントや義歯も拒否され、治療の選択肢がない状態であった。その中で先生はMIを考慮した接着性ブリッジを選択されていた。 ゴールデンプロポーションを元に分析され11.12の形態の違いについてはエナメル質内でディスキングを行い、シンメトリーにしていた。ソフト、ハードテッシュの両面から再評価をしファイナルにはCAD/CAMによるジルコニアの接着性ブリッジを装着されていた。ケースの条件さえ合えばMIを考慮した治療の1つのオプションになりうると感じた。

今後の予後の結果を是非拝見したいと感じた1症例であった。

ステップアップ委員  武川 泰久
 

「インプラントと矯正により咬合再構成を行っている症例」町田真吾 先生

今回は56歳男性、「歯を入れたい」との主訴に対して処置したケースであり、初診時の状態は咬合が崩壊しており難症例となることが想定された。発表の中で町田先生は「インサイザルエッジポジション」「咬合平面」「垂直的・水平的顎位」などの重要性を訴えていたが、これらを明確に意識し、診査・診断を行ったうえで問題点を抽出し治療計画を立てていた。実際の治療内容は「インプラント」「矯正」「補綴」により咬合再構成が行われていたが、的確な診査・診断がなされていたのでほぼ計画通りに治療は進められており、難症例であるにもかかわらず現時点ですばらしい治療結果が得られていた。

会場内からは「診査・診断のタイミング」「残存歯の保存可否の判断」「再評価について」「ソケットプリザベーションの時期」「コンサルテーションについて」など多岐にわたる多くの質疑応答がされ、活発なディスカッションとなった。咬合再構成のケースということで今後十分な経過を追っていく必要があると思うが、機会があれば最終補綴完了時、予後経過を発表頂ければ幸いである。 

ステップアップ委員  伊藤 努
 
 

多くの先生方にご参加して頂き、ありがとうございました。

 
 
前回ステップアップミーティングの様子はこちら
東京都渋谷区渋谷2-1-12東京セントラル宮益坂上4F
TEL/FAX:03-3400-3482