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平成2014年9月7日(日)御茶ノ水ソラシティにて第1回ステップアップミーティングが開催されたので、ご報告致します。

 
「SJCDフローチャートを用いて包括的治療に対する診査診断」  山口よしのぶ歯科医院  山口宜伸先生
 

「SJCDフローチャートを用いて包括的治療に対する診査診断」  山口よしのぶ歯科医院  山口宜伸先生

61歳の女性の患者であり臼歯部の咬合崩壊に伴い咬合平面の乱れなどが認められる全顎的な治療、咬合の再構成を必要とする症例であった。SJCDのフローチャートに沿って診査を進めており、顎関節や模型の診査も行っていてとても丁寧な診査をしていることが伺えた。今回はパネルディスカションということで、ステップアップ委員の栗原先生と吉田先生にもこの診査データを基に治療計画を立案していただいた。

アドバイスとしては口腔内写真の撮り方や初期治療の徹底などの基本的なとこ ろからと具体的には抜歯の基準やインプラントポジション、治療を進めるにあたり抜歯とインプラントのタイミングなどとてもためになるアドバイスが聞けた。 いろいろな治療が必要となる複雑な症例であるが、アドバイスをもとに仕上げていただき結果の報告を期待したい症例である。

ステップアップミーティング委員  李
 

「複数部位欠損症例に対し咬合機能保全を行った一例」 ワタナベ歯科医院 高山祐輔先生

高山祐輔先生により「複数部位欠損症例に対し咬合機能保全を行った一例」と題されて発表された。複数欠損を持ちペースメーカーを使用している高齢者と言うバックグランドがあり多くの事項を考えさせられる症例であった。咬合高径の変更を伴わなかったのが複雑すぎる治療に至らなかった主要因であった。しかし全身疾患があるため外科に制約があり一部ロングスパンのブリッッジを選択せざるを得なかったが非常に適合の良い最終補綴物を製作していた事は今後の自信につながるであろう。基礎資料の収集やインプラントポジションについては更に考慮すべき点が見られはしたが、様々な意見が寄せられ今回の発表は出席した全員にとっても演者本人にとっても非常に勉強になったプレゼンであったと思う

ステップアップミーティング委員 栗原
 

「下顎無歯顎患者にボーンアンカードブリッジ(All-on-4)を用いた即時荷重症例」 高橋歯科医院 高橋俊一郎先生

症例は74歳女性、上下の義歯の不適合にて来院されていた。上顎には残存歯が3歯あり、いずれも保存不可能な状態であった。下顎は長期に総義歯が使用されており顎堤の吸収も顕著であった。治療義歯にて筋肉の調和をはかり、顎位の安定を得た後、垂直、水平の咬合位を決定され最終補綴の設計をされていた。本症例では上顎に総義歯、下顎にAll-on-4を選択されていたが、患者の骨の吸収度合いや、年齢、咬合力、対咬の状態、清掃性、全身状態など総合的に判断された結果のようだった。術後のメンテナンスでは懸念材料である清掃性についてご考察なさっており大変参考になった。やはり粘膜面はプラークのつきにくいものが長期的に良好な状態を維持するには必要条件であるようだ。ディスカッションでは総義歯学的な議題や、ご経験豊富な理事の先生方のアドバイスもあり勉強になった。ステップをきちんと踏まれている治療はご発表いただくことで他の先生の貴重なご意見も聞くことができ勉強になると改めて感じた。

ステップアップミーティング委員 加部
 
 

多くの先生方にご参加して頂き、ありがとうございました。

今回、ご都合が付かなかった会員の先生方も、次回、2015年2月1日の第2回ステップアップミーティングにご参加頂ければ幸いです。

 
 
前回ステップアップミーティングの様子はこちら
東京都渋谷区渋谷2-1-12東京セントラル宮益坂上4F
TEL/FAX:03-3400-3482