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平成2015年9月6日(日)御茶ノ水ソラシティにて第1回ステップアップミーティングが開催されたので、ご報告致します。

 
2015年第2回ステップアップミーティング委員(御茶ノ水ソラシティ)
 

「臼歯部欠損に対して、インプラント及び残存歯を用いて治療した1例」 ウィル歯科医院 大武 修先生

大武修先生により「臼歯部欠損に対して、インプラント及び残存歯を用いて治療した1例」と題されて発表された。 臼歯部崩壊による咬合再構成の症例であるが現存の犬歯関係を保持した状態で臼歯部の咬合を確立させる意図は興味あるものであった。インプラント治療に矯正処置も絡む症例であったが質疑応答の時間ではインプラント埋入の時期や矯正治療の必要性について会場から活発な意見が取り交わされ盛り上がりであった。それぞれの治療については大きな問題はないが全体的な流れにおいて診査診断をしっかりと組み立てる必要が浮き彫りにはなっていた。様々な意見が寄せられ今回の発表は演者本人にとっても非常に勉強になったプレゼンであったと思う。

ステップアップ例会委員 栗原一雄
 

「矯正的挺出を用いた前歯部審美インプラントの一例」 皆川総合歯科クリニック 小嶋 啓嗣先生

患者は44歳女性。5年前に外傷により破折した上顎右側中切歯をインプラントにしたいとの主訴で来院。
術前診査をオクタゴン診断などにより丁寧かつ的確に行い、埋入後に歯肉および唇側骨が不足することを予測していた。そのため、「矯正的挺出」「サージカルガイドでの正確な埋入」「CGF・AFGの補填」などにより術後の審美性獲得に考慮した治療計画を立て、計画に沿った丁寧な治療が行われていた。結果、周囲組織と調和のとれた非常に素晴らしい治療結果が得られていた。このような良好な結果が得られていることから、術前診査の重要性を強く感じた発表であった。
会場からは「矯正的挺出について」「抜歯即時埋入の適応」「サージカルガイドの信頼性」などの質疑応答がされた。なかでも「矯正的挺出」については「意義」「適応症例」「手技」「保定期間」など幅広い内容について活発なディスカッションがなされ、非常に勉強になった。

ステップアップ例会委員 伊藤努
 

「下顎第一大臼歯における機能的、審美的回復を目指して」 中野デンタルクリニック 礒部祐輔

症例は26才女性で#36の金属冠による審美的障害、深いCR修復経験がある#26も冷水痛、甘味痛があるとのことでした。口腔内はその他に大きな修復痕のないカリエスフリーに近い患者さんで、特に今回は#36の1歯セラミック修復にあたり顔貌診査、セファロ分析、模型診査、ブラックスチェッカーなどの分析から機能的な形態や咬合を付与する事で、長期的な安定を目指した症例でした。
先生は1本修復の為に多くのデータ採得と分析を紹介してくれました。担当技工士からは「アンテリアガイダンスが変えられないので、早期に逃げる咬合を意識して付与した」という解説もあり、修復箇所以外が全て天然歯だった事もあり理解を深めるのには良い症例でした。会場からは、審査項目の選定や簡素化などの意見がでましたが、何よりも治療に対する先生の心構えが伺い知れる素晴らしい症例発表でした。

ステップアップ例会委員 河合竜志
 
 
前回ステップアップミーティングの様子はこちら
東京都渋谷区渋谷2-1-12東京セントラル宮益坂上4F
TEL/FAX:03-3400-3482